UQmobileが先日発表した新料金プランが話題となりました。
KDDIのサブブランドで知られるUQmobileユーザが『au PAY』でもっとお得に使えるまでには、少し辛抱が必要です。
その理由をまとめてみました。
あくまで個人的な見解なので、ご容赦を
UQmobileの新料金プラン 他社比較
UQコミュニケーションズは、2020/5/25に新料金プランを発表、2020/5/27より受付開始しました。
中でも注目されているのは、『スマホプランR』!
少し遅れて、Y!mobileも同等のプラン『スマホベーシックプランM/R』を2020/6/1発表、2020/7/1より受付開始します。
UQmobileと違って、発表から受付開始まで1か月あるY!mobileは、急遽対抗プランを打ち出したように見えますね
UQmobileの『スマホプランR』、Y!mobileの『スマホベーシックプランM』は楽天モバイルをかなり意識したプランとなっており、KDDI(au)とsoftbankはそれぞれのサブブランドで、新規通信キャリアである楽天モバイルを迎え撃つ形となりました。
三社の同等プランを比較したものをまとめてみました。
基本プラン | UQmobile | Y!mobile | 楽天モバイル |
プラン名 | スマホプランR | スマホベーシック プランM |
Rakuten UN-LIMIT |
月額料金 | 2,980円 | 3,680円 | 2,980円 (1年目 0円) |
新規割 | – | -700円(6か月) | – |
データ量 | 10GB | 10GB | 無制限 (パートナーエリア 5GB) |
通話料金 | 20円/30秒 | 1回10分以内 国内無料 10分超過分 20円/30秒 |
20円/30秒 (Rakuten Link利用時 0円) |
超過時速度 | 最大 1Mbps | 最大 1Mbps | 無制限 (パートナーエリア 最大 1Mbps) |
ここで注目すべきは、超過時速度です。
以前、UQmobileでは300kbps、Y!mobileでは128kbpsでしたが、1Mbpsに改善されています。
超過時の速度が最大1Mbpsが標準となりつつあり、ユーザとしてはとてもうれしい流れとなりました。
1Mbpsあれば、Youtubeなどの動画サービスでもストレスなく
見れますよね♪
次に、通話オプションを比較してみましょう!
通話オプション | UQmobile | Y!mobile | 楽天モバイル |
国内 10分かけ放題 | +700円 | 基本プランに込み | – |
国内 かけ放題 | +1,700円 | +1,000円 | – |
国内 60分/月かけ放題 | +500円 | – | – |
UQmobileが高そうに見えますが、Y!mobileは基本プランに『国内 10分かけ放題』が含まれているので、通話オプションを付けるのであればUQmobileもY!mobile同等の料金になります。
通話プランはY!mobileを意識したものと言えるでしょう!
自分の使い方によってオプションを選べるUQmobile
自由度が高くてウレシイですね!
続いては、データオプションです。
データオプション | UQmobile | Y!mobile | 楽天モバイル |
データ増量 | au ID連携で +2GB 0円 |
+3GB/500円 (1年目 0円) |
– |
データ繰り越し | あり | なし | なし |
UQmobileが10GB+2GBで、Y!mobileが10GB+3GBとなりますが、データ繰り越しの有無が差別化の要因となっているようです。
UQmobileは無料でデータ増量できて、さらにデータ繰り越しあり。
データオプションを付けない理由がない・・・!
最後に同一条件で比較してみます。
同一条件で比較 | UQmobile | Y!mobile | 楽天モバイル |
条件 | 国内10分かけ放題 データ増量(au ID連携) |
新規割り データ増量 |
– |
料金 | 3,680円 | 4,180円 (~6か月 2,980円) (6か月~12か月 3,480円) |
2,980円 (1年目 0円) |
各社の特徴は、
・新規ユーザにお得なY!mobile、通話メインのユーザ優遇!
・後発の楽天モバイルはインパクト重視
楽天モバイルの『1年目 0円』は、かなりインパクトがあるプランですが、通信キャリアとしては発展途上なので、一概に安いとも言えないです。
品質重視ならUQmobileかY!mobileを選ぶべきでしょう!
2台目なら楽天モバイルもアリかも!
UQmobileの新料金プランが話題となり、それに追随する形でY!mobileが対抗プランを打ち出しました。
先行したUQmobileが、Y!mobileと楽天モバイルに対抗するための料金プランをなぜ作ったのかを深堀してみましょう!
『マイナポイント』で決済サービス競争が盛り上がる
2020/9~2021/3/末で『マイナポイント』が始まります。
マイナポイントとは、『消費の活性化、マイナンバーカードの普及促進、官民キャッシュレス決済基盤の構築を目的』としており、最大5,000円分のマイナポイントがもらえます。
このサービスを受けるためにマイナバーカードの発行し、決済サービスの1つと紐づけする必要があります。
各決済サービス事業者は、この一大イベントに向けてシェアを獲得すべく、あの手この手と策を練っています。
・『マイナポイント』開始までに、決済サービス競争が激化する
『au PAY』のシェア拡大を拡大したい
UQmobileの親会社であるKDDIが提供している『au PAY』は、どのぐらいシェアでしょうか?
こちらは、MMD研究所が2019/9に発表している『最も利用しているスマホ決済』のアンケート調査です。
引用:MMD研究所(2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査)
softbankグループである『PayPay』が1位、楽天グループである『楽天ペイ』が3位です。
NTTグループである『d払い』は4位と、通信キャリアで唯一格安SIMサブブランドを持っていませんが上位に食い込んでいます。
しかし、KDDIグループである『au PAY』は9位と、通信キャリアの中で遅れを取っています。
KDDIグループはこの遅れをキャッチアップすべく、新規ユーザの引き入れと上位決済サービスからシェアを奪う必要があります。
そのために、最も勢いのあるUQmobileのブランド力を最大限に利用して、au経済圏に招きいれる策をとったと考えられます。
UQmobileを契約しても、『au PAY』はあまり優遇されない
残念ながら現代段階では『au PAY』を使うとき、auユーザに比べてUQmobileユーザはあまり優遇されていないというのが現状です。
auユーザになるとPontaポイントをためて、au PAYやau PAYマーケットなどで使用することができます。
このPontaポイントにはポイントアッププログラムがあります。
ステージ | レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ |
必要なスコア (直近3か月) |
~199 | 200~499 | 500~799 | 800~ |
ポイント還元率 | 1% | 2% | 3% | 5% |
長期優待 (au契約3年以上 もしくは データMAXプランPro) |
500P | 1,00P | 3,500P | 5,500P |
スコアを集めることでポイント還元率が上がりますが、スコアを集めるにはauサービスを利用する必要があります。
UQmobileユーザが獲得可能はスコアを青文字で示します。
対象サービス | スコア |
・au PAYアプリ ・My auアプリ |
アプリ起動で1スコア |
・au PAY(コード支払い) ・au PAYプリペイドカード ・au PAYカード |
購入1回で3スコア |
5,000円利用で10スコア | |
・au PAYマーケット | 購入1回で9スコア |
5,000円利用で30スコア | |
・auスマートフォン ・携帯電話 |
契約で毎月10スコア |
・auスマートパス ・auスマートパスプレミアム |
加入で毎月10スコア |
・auスマートバリュー | 割引適用で毎月10スコア |
・auでんき ・UQでんき ・BIGLOBEでんき ・東電ガス for au ・中電ガス for au ・関電ガス for au |
加入で毎月20スコア |
・auじぶん銀行 | お預入れ資産残高10万円以上で10スコア |
auユーザに比べてスコアが稼ぎにくいことがわかります。
だからと言って、月額料金が高くなるauには乗り換えてしまうと
本末転倒・・・
UQmobile事業がKDDIに統合されてからが本番!?
2020/5/14に『2020/10/1にUQmobile事業がKDDIに統合』されることが発表されました。
統合によってUQmobileユーザはauの各種サービスがすべて利用できることが予想されます。
これによってUQmobileユーザでも効率よくポイントを集めることができます。
またブランド統合を記念して、大きなキャンペーンを打つ可能性も非常に高いです。
ブランド統合祭りに期待!
まとめ
まとめです。
・『マイナポイント』開始までに、決済サービス競争が激化する
・UQmobileのブランド力を利用して『au PAY』のシェアを拡大したい
・効率よくPontaポイントを稼ぎたいならauユーザのほうがお得
・ブランド統合される2020/10以降に、UQmobileユーザもお得に使える?
UQmobileユーザの方は、2020/10/1のブランド統合に期待しましょう
以上、maechap(@maechap15)でした。それではっ!